母の心音(こころね)
「二月十七日、柱時計を見たら、夜の九時過ぎやった。主人は花屋からまだ帰ってこないし、何かあったのやろうかと心配しなが床に入って居ったんや。少し風邪気味やったし、家の中はしーんと静まり返っておってな、一人心細く寝とったんや。そしたらな、急に電話のベルが鳴ったんや。主人に何かあったんやろかって、急いで受話器をとったんや。そしたらな、次男からの電話でな。主人のことやら、風邪のことやら、何処かへ行ってしもうたわ。そりゃもう、懐かしいやらで、身にしみたわ」
電話にて
遠き都の我が子より
伝わり来る声ぞ懐かし
リンリンと
電話のベルが鳴り響く
聞けば嬉やいとし子の声
電話にて
遠き都の我が子より
伝わり来る声ぞ懐かし
リンリンと
電話のベルが鳴り響く
聞けば嬉やいとし子の声