pp―the piano players―
何だ、そうだったんだ。と、酒井君は嬉しそうにため息を吐いた。
わたしは、ぐっと息を飲んで心を落ち着ける。
「酒井君」
「ん?」
「先生の演奏する時間って、今わかる? 何時ころ終わるのかな」
「ちょっと待って」
午後一時半から二時半までの一時間。帰り際に加瀬さんから聞いて知っている。
「一時半から一時間だから、二時半には終わるよ」
圭太郎君が弾く演奏会は三時から。指定席だから座れないことはないけれど、移動時間を考えると演奏会の開始にはギリギリ間に合うかどうかだ。
「その後に、何か用事でもあるの?」
わたしは電話を耳に当てたまま、ゆっくりと頷いた。
わたしは、ぐっと息を飲んで心を落ち着ける。
「酒井君」
「ん?」
「先生の演奏する時間って、今わかる? 何時ころ終わるのかな」
「ちょっと待って」
午後一時半から二時半までの一時間。帰り際に加瀬さんから聞いて知っている。
「一時半から一時間だから、二時半には終わるよ」
圭太郎君が弾く演奏会は三時から。指定席だから座れないことはないけれど、移動時間を考えると演奏会の開始にはギリギリ間に合うかどうかだ。
「その後に、何か用事でもあるの?」
わたしは電話を耳に当てたまま、ゆっくりと頷いた。