恋に恋する五秒前
嫉妬
すると、
「ハナ、ちょっと来い!!」そう言い、ヒロヤスが私の席まで来て手首掴み連れていった。
様子からして怒ってそうな顔をしていた。
歩いているうちにどんどん力が強まっていく。
[痛い。痛すぎる]絶えられなくなった私は
「ちょっと痛いって!!」腕を振り払った。
ちょうどそこは階段の下だった。
「痛いじゃねーよ!!ふざけんな!!」いきなりキレられた。
掴まれた場所は赤くみみずばれになっていた。
「どうしたのそんなに怒って…」
「ハナがキレさせた原因だよっ!!」
「私、何した?ヒロヤス君になにもしてないよね…?!」
「ハナ、お前。ふざけんな!!」
「だから何??」
[パシッ!!]頬を叩かれた。
「痛いよ…暴力なんて止めてよ!」自分の目がウルウルしてきたのがわかった。
叩かれた頬はピリピリ傷んできた。
「男と楽しそうにへらへら話してんじゃねーよ!!」
「マヨとの事?!」
「それ以外なにがあんだよ!!」