清皇学院記
「あ、あの」


 蓮は玲華のお母さんを

呼び止める。お母さんは

少し驚いたようだが、

話を聞くように立ち止まった。

「俺、玲華を絶対幸せにします。

大事に守ります。俺には玲華が

必要なんです。だから…、

これからもよろしくお願いします」


 蓮はお母さんに向かって

こんなことを言っていた。

玲華にももちろん聞こえていた。

お母さんも頭を下げて、

「こちらこそ、よろしくお願いしますね」


 と返事を返した。

「はい!」


 蓮は元気に声を出し、玲華を連れて

昇降口へ出た。

「小見の家行くぞ」

「うん」

 玲華はお母さんにお礼を

言いに行くと伝えて、蓮と一緒に

自転車に乗って、小見家に向かった。

「小見ん家ってどこ?」

「あっち!」


 玲華はタイヤの横に足をかけ、

蓮の肩につかまるようにしていた。

「おう」



***



 10分後。小見家に到着した。

玲華は昨日のように見張り人に

取次ぎをしてもらった。
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