ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love


そんな結城の歌声が、聞こえたのだろうか…


やがて、ピアノの音が聞こえ…小絵の歌声が耳にはっきりと聞こえていた。



-風に吹かれても、
もうどこへも行かないでください。


波が押し寄せてきても、
泡となって消えないで下さい。


私とあなたが再び愛し合うことが叶うように、


風の神が荒れ狂い、波にさらわれないように…


どうか、船の帆柱にきつく縛っていて下さい。


そうしたら、近い日に愛する人は蘇り、


私のもとに、きてくださるでしょうか。


私の愛が届いて、この海の向こうから船に乗り、


この港に帰ってきてくれるでしょうか…


きっと帰って下さったら、 もう何処へも行かないでください。


あのお月様のように、いつも空から見ていて下さるように!


息をひそめて待っていますから、 プリ-ズ…
ノクタ-ンム-ン♪ -



その時、そらにはま~るい月が、それは結城の船が進む行く手を明るく照らしている。


あたかも、水路の案内をしてくれているように思えた。
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