心ノ囁キ ーサヨナラのオトー




「そう思っていたら、気がつけばもう行動に出てた。」



遠くを見つめるように
そう語る乃栄は

どこか寂しげだった。



「…その割には、寂しそうね。」


「何でだろう…ね。あ、ほら。珈琲も紅茶もできたよ!」



先程の表情を消すようにパッと明るく笑い、

自分の珈琲と朔哉の紅茶を持って

リビングへ向かった。




「…こんな乃栄を見るのは久しぶりだわ。さて、彼は乃栄にどんな影響を与えるのかな…。」


まぶたを閉じて、

過去を思い出しながらそう呟いた貴唯は、

心の中で、変な気分になったのだった。





午前中はずっと遊びっぱなしで、

一時近くなってから
三人でお昼に、貴唯特製激うま(自称)スパゲティを
食べた。




_
< 34 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop