心ノ囁キ ーサヨナラのオトー
「そう思っていたら、気がつけばもう行動に出てた。」
遠くを見つめるように
そう語る乃栄は
どこか寂しげだった。
「…その割には、寂しそうね。」
「何でだろう…ね。あ、ほら。珈琲も紅茶もできたよ!」
先程の表情を消すようにパッと明るく笑い、
自分の珈琲と朔哉の紅茶を持って
リビングへ向かった。
「…こんな乃栄を見るのは久しぶりだわ。さて、彼は乃栄にどんな影響を与えるのかな…。」
まぶたを閉じて、
過去を思い出しながらそう呟いた貴唯は、
心の中で、変な気分になったのだった。
午前中はずっと遊びっぱなしで、
一時近くなってから
三人でお昼に、貴唯特製激うま(自称)スパゲティを
食べた。
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