【完】キス、kiss…キス!
「優し過ぎるんだよ、あいつ。だけど優しさを履き違えてるよ……ああもう!バカ!」
「でも、私が追いかけないでって言ったら、我が儘になる。高坂さん、泣いてたもん。追いかけるのが普通だよ……」
分かってるよ、そんなこと。でも、分かってるくせに、私は自分の我が儘をこうやって涙で出しているんだ。
「はぁ……姫さん、それは我が儘じゃない。言ったって構わないんだよ?貴方は、あのバカの恋人なんだから」
早苗ちゃんは、顔には似合わない案外ごつごつした手で私の頬を包む。
「行かないでって言ったっていいんだよ?我慢しすぎ。もっと何でも言ってもいいんだよ」
早苗ちゃんの鈴が鳴るような綺麗な声が、無理矢理止めようとしてるのに、涙腺を擽るんだ。
「でも、私が追いかけないでって言ったら、我が儘になる。高坂さん、泣いてたもん。追いかけるのが普通だよ……」
分かってるよ、そんなこと。でも、分かってるくせに、私は自分の我が儘をこうやって涙で出しているんだ。
「はぁ……姫さん、それは我が儘じゃない。言ったって構わないんだよ?貴方は、あのバカの恋人なんだから」
早苗ちゃんは、顔には似合わない案外ごつごつした手で私の頬を包む。
「行かないでって言ったっていいんだよ?我慢しすぎ。もっと何でも言ってもいいんだよ」
早苗ちゃんの鈴が鳴るような綺麗な声が、無理矢理止めようとしてるのに、涙腺を擽るんだ。