【完】キス、kiss…キス!
登りきったらなんだか言い表せないくらいの達成感が湧く。だけど、そんな達成感とは裏腹に神社の奥に進んで行くナオちゃん。


わ……若さを分けてくれ!姫さんもう足プルプルなんですけど!


「あ、ゴメンね!ほら」


もう限界に近い私に気付いたナオちゃんは、笑顔で私に手を差し出す。そんな差し出された掌を、私は自分の汗ばんだそれをスカートで拭いて握った。


そして手をツナイデ進んだ先は、神社の建物の裏側に位置する場所。


「ナオちゃん、こんなとこ入って大丈夫なの?」


「だーいじょうぶ。今日だけだよ。もう少しで着くからね」


そう言って笑顔を見せるナオちゃんに、何故だか変な説得力があって、安心する心。


完全に裏側に出ると、思ったより開けた場所で。


「姫さん、上、見てみ」


優しいナオちゃんの眼差しが、私から頭上に広がる空へと移る。私も上に目線を向けると、そこには……。
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