携帯のデジタル時計が、時を刻む。一分の、何と正確に短いことか?少し考えごとをするだけで、あっという間に時間は過ぎる。

地味に背中を押される…。最初は、触れるように。そしていつの間にか、撫でるように。やがて、壁の存在は、確かに背骨を圧迫する。

硬い。

骨と壁が押し合う。痛い。私は、体育座りの幅を、また少し縮めた。

天井も、もはや頭のすぐ上だ。息がつまる。

この感覚は、「いじめ」にも似ているな…。次第に行き場がなくなって、息がつまり、追い詰められる様は。この部屋と同じではないか。他人には決して理解できず、一人で苦悩を耐えねばならぬ所も。

私はいじめをしたことも、されたこともある。きっかけなんて、いつも些細なことだった。理由なく部屋は縮まる。そして中の人間は潰される。学校の中、あの無言で理不尽な圧力で。

やれやれ。この状況で、私は楽しんでいる。部屋を様々な概念に例えることが、思いの他面白い。
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