ウソ★スキ




事件が起きたのは、その日のお昼休みのことだった。




キラではない、他の友達とお弁当を食べるのはこれが2日目だった。

お昼を一緒に食べようって誘ってくれた友達は、今日も

「美夕、キラちゃんがいないと寂しいよね」
「はやく元気になればいいのにね」

って言ってくれて。

……本当のことを言えないあたしは、ただ「うん」って言葉を濁すしかできなかった。



持ち主のいないキラの机はなんだかとっても寂しそうだった。


先週まで、あたしとキラは毎日あそこでお弁当を食べて、先輩やソラのことを話してたんだけど……

そんなの、なんだかずいぶん昔のことみたいだ。



『美夕の顔なんて見たくないし、口も聞きたくない』

昨日キラに言われた言葉を思い出すだけで、目頭がツンと熱くなる。



ねえ、キラ。

あたしたち、またいつか、二人で笑って話せる日が来るのかな……?

あたし、いつまでもキラのこと待つよ……?



──やっぱりキラのいない学校はつまんない。



あたしはずっとずっと、空っぽのままのキラの机を眺めていた。

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