ウソ★スキ
手をつないでいるうちに、あたしの気持ちが軽くなったのが分かったんだろうか。
「よしっ。そろそろ行かないと遅刻するぞ」
ソラはそう言っていきなり手を離すと、その手であたしとソラ、2人分のカバンを掴んだ。
「ほら、美夕も走って」
立ち上がったかと思うと、もう次の瞬間には公園の入り口に向かって走り出している。
「ソラ、ちょっと待ってよ!」
「イヤだ、走らないと置いて行くぞ」
もう……。
急に立ったらクラクラするって言うのに。
あたしは仕方なく、時々振り返ってあたしがちゃんとついてきているか確認しながら走るソラを、早歩きで追いかけた。
──ソラはきっと、無理して楽しいフリをしてるんだ。
あたしが気にしないように。落ち込まないように。
そのくらいのことは、あたしがいくら鈍くても分かった。
あたしたちが息を切らしてバス停に着いたとき、ちょうどバスがブレーキをかけて停車するところだった。
「よかったな、間に合って」
「うん……疲れたけどね」
あたしたちはバスに乗り込んで、今日も“定位置”に落ち着く。
そしてどんなにあたしたちの周りが変わろうとも、バスは今日も変わらず定刻に、学校へ向かって出発した。
「よしっ。そろそろ行かないと遅刻するぞ」
ソラはそう言っていきなり手を離すと、その手であたしとソラ、2人分のカバンを掴んだ。
「ほら、美夕も走って」
立ち上がったかと思うと、もう次の瞬間には公園の入り口に向かって走り出している。
「ソラ、ちょっと待ってよ!」
「イヤだ、走らないと置いて行くぞ」
もう……。
急に立ったらクラクラするって言うのに。
あたしは仕方なく、時々振り返ってあたしがちゃんとついてきているか確認しながら走るソラを、早歩きで追いかけた。
──ソラはきっと、無理して楽しいフリをしてるんだ。
あたしが気にしないように。落ち込まないように。
そのくらいのことは、あたしがいくら鈍くても分かった。
あたしたちが息を切らしてバス停に着いたとき、ちょうどバスがブレーキをかけて停車するところだった。
「よかったな、間に合って」
「うん……疲れたけどね」
あたしたちはバスに乗り込んで、今日も“定位置”に落ち着く。
そしてどんなにあたしたちの周りが変わろうとも、バスは今日も変わらず定刻に、学校へ向かって出発した。