ウソ★スキ
「あっ! やっぱりそれはイヤなんだ!」
睨み合っているあたしたちの傍で、もう1人の女が笑う。
「なんだぁ。友達ぶってるけど、あんただって所詮は自分がカワイイだけの偽善者じゃん」
……悔しい。
そこで「好きにしたらいいじゃない!」って、毅然とした態度をとれない自分に、心底腹が立つ……。
──その時。
急に目の前が暗くなったかと思うと、大きな人影があたしと女狐の間に割って入ってきて。
「人の彼女に何してんの?」
それは聞き覚えのある、低い声だった。
その人影に、
「……え? どうして?」
女狐の声色がいきなり変わった。
「美夕ちゃんは俺の彼女だから。いじめないでやってくれる?」
女狐の方を向いていたその足がゆっくりとあたしの方に向きを変える。
あたしの目の前には、見覚えのある、大きなスニーカーに他校の制服のズボン。
……どうして?
そう思ったのはあたしも同じだった。
……どうして、ここに?
あたしはゆっくりと視線を上げていった。
「美夕ちゃん、大丈夫?」
そこに立っていたのは──
そう言って、優しい顔であたしに手を差し出してくれたのは──
「先輩……」
睨み合っているあたしたちの傍で、もう1人の女が笑う。
「なんだぁ。友達ぶってるけど、あんただって所詮は自分がカワイイだけの偽善者じゃん」
……悔しい。
そこで「好きにしたらいいじゃない!」って、毅然とした態度をとれない自分に、心底腹が立つ……。
──その時。
急に目の前が暗くなったかと思うと、大きな人影があたしと女狐の間に割って入ってきて。
「人の彼女に何してんの?」
それは聞き覚えのある、低い声だった。
その人影に、
「……え? どうして?」
女狐の声色がいきなり変わった。
「美夕ちゃんは俺の彼女だから。いじめないでやってくれる?」
女狐の方を向いていたその足がゆっくりとあたしの方に向きを変える。
あたしの目の前には、見覚えのある、大きなスニーカーに他校の制服のズボン。
……どうして?
そう思ったのはあたしも同じだった。
……どうして、ここに?
あたしはゆっくりと視線を上げていった。
「美夕ちゃん、大丈夫?」
そこに立っていたのは──
そう言って、優しい顔であたしに手を差し出してくれたのは──
「先輩……」