ウソ★スキ
「……誰?」
「同じ中学だった奴」
女狐とその友達がヒソヒソ話しているのを横目に、先輩はあたしの腕を掴んで、
「帰ろう」
って、力の抜けきったあたしを立ち上がらせてくれた。
そして腰を屈めて、スカートや足に付いた砂を丁寧に落としてくれて。
「膝、擦り傷になってる。痛くない?」
……久しぶり会った先輩は、以前と同じ、穏やかな微笑みを浮かべていた。
ううん。久しぶりって言ってもほんの数日のことなんだけど。
でも、あたしにとってそれは、とても長い数日間だった。
「大丈夫だけど……どうして……どうして先輩が?」
「話は後で」
先輩は両手をパンパンって叩きながら立ち上がると、呆然と立ちつくしていたあたしの肩を強引に自分の方へ抱き寄せた。
「一応ここは女子校の敷地内だから。まず先に脱出させて?」
目の前の女狐たちは、思いがけない先輩の登場に固まったままだった。
「じゃあ、そういうことだから」
先輩の冷たい口調に、2人とも何も言い返してこない。
「行こう」
あたしは先輩に守られながら、その場を後にした。
「同じ中学だった奴」
女狐とその友達がヒソヒソ話しているのを横目に、先輩はあたしの腕を掴んで、
「帰ろう」
って、力の抜けきったあたしを立ち上がらせてくれた。
そして腰を屈めて、スカートや足に付いた砂を丁寧に落としてくれて。
「膝、擦り傷になってる。痛くない?」
……久しぶり会った先輩は、以前と同じ、穏やかな微笑みを浮かべていた。
ううん。久しぶりって言ってもほんの数日のことなんだけど。
でも、あたしにとってそれは、とても長い数日間だった。
「大丈夫だけど……どうして……どうして先輩が?」
「話は後で」
先輩は両手をパンパンって叩きながら立ち上がると、呆然と立ちつくしていたあたしの肩を強引に自分の方へ抱き寄せた。
「一応ここは女子校の敷地内だから。まず先に脱出させて?」
目の前の女狐たちは、思いがけない先輩の登場に固まったままだった。
「じゃあ、そういうことだから」
先輩の冷たい口調に、2人とも何も言い返してこない。
「行こう」
あたしは先輩に守られながら、その場を後にした。