その日、僕は神になった
淡い期待は抱かない。そうやって生きて来たのだ、慣れているはずじゃないか。それなのに、彼女に対して抱く気持は膨れに膨れ上がり、今にも爆発してしまいそうだった。胸が痛む。心臓を万力でジワジワと締め付けられているようだ。それは彼女を自分のものにしたいという思いからではない。それもあるが、それ以上にこのもどかしさに胸が痛んでいるのだ。伝えたい、いや、この思いを解放したい。俺のノミのように小さな心では、これ以上この思いを一人で抱えてはいられない。結果は分かっている、それでも、伝えたかった。そしてそのチャンスは、今を逃したら二度とやってこないように思えた。