宝石箱〜私達の宝物〜《短》
結局私達は幼稚園児みたいに、三人で手を繋いだ。
シンチとユッケはそれを見て大きな声で笑っていた。
そして五人で騒ぎながら歩いて約十分。
ようやく目的の場所に着いた。
「着いたー!」
ユッケの可愛い声が神社に響く。
ここは町のはずれにある神社。
一応、神社らしく木々に囲まれているけれど、近くには民家が一軒もない少し寂しい場所だ。
だけどそれが私達には都合がよかった。
夜遊んでいても、ここなら誰にも気付かれなかったから。
昔はここで一晩中話したり、水道もあるから夏には花火をしたり、水遊びもした。
この場所は私達にとって第二のたまり場。
「じゃあ掘り返すぞー」
その掛け声の後、シンチがこの神社で一番大きな木の根本を、持ってきたシャベルで掘り返し始めた。