宝石箱〜私達の宝物〜《短》
「あった!」
しばらく掘り続けていたシンチがしゃがみ込み、土の中から何かが入ったビニール袋を取り出した。
「おおー! 五年ぶりだな!」
「だねー。シンチ! 早く開けてよ!」
ユッケがシンチを急かす。
「ちょっと待てよ。ビニール袋が……なかなか……」
確かタロが水が入ってこないようにって、十枚くらい重ねたんだよね。
「よしっ!やっと箱が出た!」
ビニール袋の中から出てきたのは、プラスチックのダイヤがついたおもちゃの宝石箱。
昔、シンチのお姉さんが使っていたものらしい。
「じゃあ開けるぞー」
シンチがそーっと、宝石箱の蓋を開けた。