小悪魔男子
「一応あたしだって女の子だし…プライバシーってもんが…」
「ダイジョーブ♪僕、まだ子どもだから気にしないよ」
……お母さん達には背を向けているから分からないだろうけど
あたしを見る目はまさに獣の目だった…。
「絶っっっ対ダメですッ///!!!!!」
ちぇーっ と頬を膨らましている大和。
どうにか危機は免れたみたいだけど、まだまだ油断はできない。
ご飯を食べて、お風呂に入るまでは大和はおとなしかった。
神経を張りつめていたあたしだけど、お風呂に浸かってゆっくりしたら何だか大和の存在を忘れかけてしまった。
部屋のベッドで雑誌を読んでいると…
コンコン
「はぁ~い?」
お母さんだと思ってドアを見ると
扉を開けたのは、枕を持った大和だった。
完璧に大和の存在忘れてた!
「さなちゃん、一緒に寝よう?」
ガチャリ。
鍵閉めやがった!