a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜
楡は普段あまり教師と話したりはしなかった。
必要が有れば話すし、会議でも要点しか喋らない。
世間話やそんなものは殆どしたことが無く、正直言ったところ、事務関連の仕事の人の顔は殆ど見たことが無い。
だから今回慶一の世話を頼むということはかなり重労働というか、精神的に疲れるものがあった。
あまり自分の性格からして、人に好かれるようなタイプではないし、無愛想でどちらかと言えば人間とは馴れ合わない感じだから、自分の頼みを聞いてくれるような教師は居ないのだろうと思っていた。
もしかしたらいきなり何を言いだすのかと罵倒されたかもしれないし、全く相手にすらしてくれなかったのかもしれない。
その時はその時で、どうにかしようとは思っていたが。
人間とは不思議な生きもので、さっきの菊枝のように、一言何か声を掛けてくれるような教師が居たり、快く世話を受け入れてくれた女性教諭の方々が居たり。
───…何でどこの誰かもわかんねぇガキに学校ぐるみで世話焼いてんだかな………
楡はゆるむ口元を押さえて、次の授業の準備をし始めた。