a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜
慶一は保健医の手つきが気持ち良かったのだろう、程なくして規則的な寝息が聞こえ始めた。
五月女はそんな慶一の寝顔を覗き込むように見た。
真っ赤な唇は安心仕切っているのかうっすらと半開き。
りんごのように色付いた赤い柔らかそうな頬は、指でそっと触れるとムチッとした弾力があり、思わず口元が弛んでしまう。
「ね、あんた達、この子の母親を探してるんだってね。
早く見つけてあげなさいよ。
きっと、この子だけじゃなくて、母親も待ってると思うの」
保健医は顔を上げて、五月女の顔を見た。
五月女も真っすぐ見返し、保健医の言葉に耳を傾けた。
「きっと未練があるはず。
だって………」
保健医はいったん言葉を切ると、グロスの乗った唇をニコッと吊り上げた。
「こんなに可愛い子供が、邪魔なわけ無いじゃないの」
その場にいた三人も、顔を見合わせて頷き、そして笑い合った。
「いつだってそうよ。子供に罪はないんだから…」
保健医は呟くようにそう言った。