a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜


数分間パソコンに食らい付くように向かっていた五月女が、不意に二人に振り返り、プリンタから紙を引ったくると、ほとんど叫ぶように言った。


「名前と住所、割れました!」


「でかした、良祐!」


その報告に、満面の笑みで答える本郷。

五月女はまるで主人に誉められた犬のように嬉しそうに笑う。

そして、手元にあるものの10分で纏め上げられた資料を目で追い、読み上げ始める。


「名前は中垣しおり、去年一月半ばに自主退学……その後3月7日に男児を出産、名前は──…」






五月女の瞳が、確信を持っている。

その男児の名は……



「中垣慶一」




仮説が確信を得た、瞬間だった。





< 108 / 313 >

この作品をシェア

pagetop