a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜


数十分車を走らせ、民家の並ぶ道に出たとき、楡は広い道の脇のパーキングエリアに車を停めた。

三人も降り、慶一は五月女に背負われた。

少し歩くと、古ぼけたアパートが目に入る。


「アレが中垣先輩の住むアパート?」


それを指差して本郷が尋ねると、五月女は手元のメモ用紙に視線を落としながら頷く。


「取り敢えず……行って会ってみよう。まずはそれからだ」


五月女は呟くようにそう言い、慶一を背負い直すと、アパートへ歩き始めた。

他のメンバーも後に続く。


もうすぐ慶一の本当の母親に会える………


自然に、五月女の鼓動は高鳴っていた。






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