a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜


錆びた階段を駆け上がり、メモ用紙に目を向けながら古い廊下を歩く。

205……205……

自然に呟いていたのは、彼女の部屋の番号だ。

廊下を明衣のローファーが擦れて、カツンカツンと硬質な音を立てている。

205、と書かれた部屋は、廊下の一番奥に位置していた。

日当たりが良くないのか、何となくひんやりとした。


「押すよ……」


五月女がインターホンに指を乗せ、ごくんと唾を飲み込んだ。

それをカチコチに固まった表情で見ながら、明衣は無言で首をコクコクと縦に振った。

本郷も黙ったままだが、やはり人の…特に知らない人の家に上がり込むのは緊張しているようで、その表情は堅い。


…五月女は、指に力を入れた。






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