a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜


カチッ


乾いた音がして、三人は居心地の悪い沈黙に、顔をしかめてしまう。

ただ一人、楡は無表情でドアを見ていた。


その時、



キィ………



擦れるような甲高い音を立てて、ドアが開き、そこからやつれた女性が顔を出した。

五月女は緊張して固まってしまう。

女性は四人を眼球を動かして見ると、訝しげに口を開いた。


「……あ、懐かしい……頼保《よりも》の制服だ………で、何の用?」

「あ、あのっ」


女性の睨みにやられてしまいそうになるが、なんとか耐えて、五月女は背中の慶一を彼女に見えるように背負いなおした。


「この前コンビニの裏に置き去りにされてたんです。中垣慶一くん。中垣しおりさん、あなたの子供じゃないんですか?」


五月女の言葉に、女性───しおりは、目を泳がせ、ヒュッと息を呑んだ。


「証拠は、あるの?」


おずおずと口を開いた彼女に、五月女は慶一は彼女の子供だと確信した。

証拠があるのかと尋ねたら、もう殆ど肯定しているようなものだから。





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