a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜
しおりは顔をしかめて、
「そんなの、知りません。帰ってください」
と言いながらドアを閉めようとノブを引いた。が、どういう訳かドアは閉まらず、しおりは焦りながらドアの隙間に目を落とした。
そこには、外に投げ出してあった皺くちゃになったブルーシートが挟まれており、ドアが閉まらなくなっていた。
咄嗟に挟んだのだろう、犯人であろう楡の靴の先端が近くにある。
どこの借金の取り立てだ、と思いながらしおりは顔を上げ、見事なまでの早業を為した本人を見上げた。
「まぁ、彼らの言い分も聞いてやってくれませんかねぇ。
アレで結構真剣ですから」
当の本人はケロッとして、ドアからはちゃっかりと足を離すことなく諭すように言った。
しおりは仕方なく、aucメンバーを部屋に招く事にした。
「……取り敢えず上がって。玄関先でする話じゃないでしょ」
「………は、はい!ありがとうございます!」
五月女は嬉しそうに顔を輝かせた。
靴を脱ぎながら、明衣は隣の楡に尋ねた。
「さっきの足技……どこで覚えたの?」
「……ま、色々な」
楡は適当にはぐらかし、相変わらずあまり良いとは言えない姿勢でしおりの後を付いていった。