a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜
しおりは続けた。
「もうすぐ卒業だし、辞めるかどうかは凄く迷った。
けど、彼氏だった亘<わたる>が、もうすぐ卒業するから、その後は俺が養ってやるから、産んでくれって、言ってくれたの。
だから、私は高校を辞めて病院に行って、子供を産むことに専念したの。
お母さんになるためにはどうしたら良いのかとか、子育ての勉強をたくさんして……母とも何度も衝突したわ。
だから、産んだ後は自分で絶対なんとかするって約束したの。なのに…………」
ついに、しおりは泣きだしてしまう。
「慶一が一歳になった頃、亘が帰ってこなくなって……収入がなくなって………生活するの、苦しくなって………だから……」
涙が彼女の袖を濡らす。
「……私が育てるより、他の人が育てたほうが慶一が幸せになるんじゃないかって…………思ったの……!
貧乏で満足にオムツも粉ミルクも買えない家よりも、もっと恵まれて裕福な家に拾われたほうが「そんなの間違ってる!!!!」」
彼女の涙声を遮ったのは、唇を噛み締めた五月女だった。