a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜
しおりはぽかんとしたまま五月女を見た。
五月女は大きな瞳を鋭く研ぎ澄ませ、彼女を睨み付けた。
「この子はまだ一歳なんだ!もし、雨の寒さに凍え死んだら?
誰にも拾われずに飢えて死んだら?
アンタどうするつもりだったんだよ!
あんなコンビニの裏において帰ったからって、誰かいい人が拾ってくれる確率はゼロに近いだろ!!!?
今回はたまたま先生が拾って、こうして母親探しも手伝ってくれて、良い形に転がってきたけど、こうなる確率なんてほとんど無いんだよ!」
明衣は思わず肩を震わせてしまった。こんな剣幕で、人を怒鳴り付ける五月女など見たことが無い。いつもの楽天的な、笑顔の五月女はここには居なかった。
「アンタが逃げたからって誰かが尻拭いしてくれるなんて、甘いんだよ!
慶一は何も悪くないんだ、アンタがこの子を守んないで誰が守んだよ!!
母親ッつーのはな、子供の為なら命懸けれんだよ!自分で産むこと決めたなら、自分で母親ン成るって決めたなら、最後まで芯通せや!」
五月女はふぅっと一息付いて、すっきりしたのか口を閉じる。周りのメンバーは唖然。
慶一は状況をわかってはいないのだろうが、「おー」と言いながら手を叩いた。