a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜
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「有り得ねーし! こんな時に雨かよッ」
「ああぁあ、パソコンが〜」
突然降りだした雨に、明衣は舌打ちをした。
パソコン片手に走っていた五月女は情けない声を出しながらそれを抱き抱える。
「私折り畳み傘持ってるわ。パソコンに掛からないようにこれで雨を凌いで」
カバンから傘を取り出し素早く開くと、五月女にそれを傾けた。
必然的に相合傘のようになってしまったそれに気付いた五月女は、雨で冷えたはずの体温が一気に上昇する。
「鼻の下伸ばしてる暇あったらさっさと走りな! 楡はどこよ!?」
「それがパソコンが映らn…べぶらっΣ!!」
その光景に苛立った明衣は五月女に鉄拳を食らわし、彼は奇声を発した。
「あの…」
「?」
そんなバイオレンスな光景のあとに似合わない控えめな声が三人にかかる。
三人は同時に振り向いた。
「あの…さっき、楡って言いました?」
視線の先の少年が尋ねる。
明衣は頷いた。
「俺、知ってます。沚さんが、どこに居るか……」
少年はこっちです、と言いながら駆け出した。
三人はあとに続いた。