a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜
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しばらく経つと、裕子は出産の準備のため、入院することになった。
知良は心配そうにしていたが、毎日仕事帰りに病院に立ち寄り、裕子に会いに来ていた。
「調子はどうだ?」
「全然元気よ。あのね、早ければ明日か明後日にも生まれるって」
「本当か!」
知良の問いに、笑顔で答えた裕子の口からは、更に嬉しいことが出てきた。
知良は堪らず院内だというのに裕子に抱きついてしまう。
勿論、お腹には気を付けて。
「やったわね。私、頑張るから」
「ああ。俺も仕事早く切り上げてくるから」
二人は手を取り合って、掠めるようなキスをした。