加納欄の想い シリーズ12
「た、高、遠・・・刑事が、近くに、来て、たら?」

 肩で息するのが、やっとだった。

「なんだと!なんでここがっ!発信器か?!どこに隠してる!」



そんなもの、あるわけないじゃん(>_<)



でも、あの2人は、マフィアじゃないらしい。



ダメダ・・・。



痛くて、集中できないや。



「休憩終わりにしようか」

 武田が、またリンチの合図を部下にした。

 あたしを立たせると、胸ぐらを掴んで、グーで殴ってきた。



もぉ、ホントに、あったまきた!



 あたしは、出来る限りの体力と精神力で、相手の男の急所を蹴りだけで、突いていった。ひと蹴り入れるたびに、足がふらついた。

 頑張れるのも、時間の問題だった。

「頑張るねぇ。俺好きだぜ、必死に抵抗する女っての、クックックッ」

 武田は、部下を下がらせて、あたしの前に、立った。

 あたしは、睨んだ。

「1対1なら戦うの平等だよな?」



こんなに縛っといて、何言ってんのよ!



「縄ほどいてよ」

「念のためさ」

 そう言って、武田は、みぞおちに1発いれた。


アゥッ(>_<)


 あたしは、膝をついた。

「それ以上やるなら、お前の頭に風穴があくぞ」

 違う声が聞こえた。

 いつの間に来たのか、瓦礫の上に高遠が、立っていた。



なんで、ここが!?



 その対角線上の2階からも。

「銃置いてもらおうか」

 と、大山が出てきた。

 なぜか、マシンガンを持っていた。

 1度奇襲をかけてから、2階から飛び降りた。

「欄!こっちに来い!」

 高遠の叫び声が聞こえた。



知ってる!!



 あたしの魂がそう思った。



やっぱり、あたし、この人達知ってる(>_<)



会ってる。



前にも、欄って、呼ばれたことある。



そう言えば、あたし前に、あの人達を先輩って、呼んだ。



そう言うことなの?



「欄!来い!!」

 あたしは、反射的に振り返って、高遠が、いる方へ走った。

 走った瞬間に、銃撃戦が始まった。

 高遠は、瓦礫の前で、拳銃を撃ちながら、あたしを探していた。
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