加納欄の想い シリーズ12
「日本にきて何をやっていたんですか?向こうに戻ったら、1から鍛えますからね」

「戻らないって、言ってるじゃないですか!」

「欄!どけっ!」

 大山先輩が、飛び蹴りしてきた。

 あたしは、体勢を低くした。

 孔明師範の肩に、初めて蹴りが当たった。

「ッッッ!私に蹴りを入れるなんて……」

 孔明師範は、コートのウチポケットから、何かを取りだし、2秒後に、大山先輩にソレを投げた。

 大山先輩は、思わず受け取って、ソレを見た。

 大山先輩の手の中には、ピンが抜かれた手榴弾が入っていた。

「うわっ!」

 条件反射のように、大山先輩は、手榴弾を放り投げた。

 落ちる直前に手榴弾は、爆発をおこした。



マジ(○○?)



「1つじゃありませんよ」

 そう言って、孔明師範は、大山先輩にむかって、どんどん手榴弾を投げつけた。

 大山先輩は、逃げ回りながら、手榴弾を避けていった。

 爆風が起きて、砂ぼこりが舞っていた。


 2人が、見えない。


 爆発が、2階からも聞こえた。



2人とも、手当たり次第に、手榴弾投げてるんじゃ・・・。



こんなボロい倉庫、ひとたまりもないよ。



崩れたら、逃げ場ないよ。



気配も分かんないし。



思った瞬間に、背後に孔明師範が、立っていた。

「師範!大山先輩はっ!?」

「さぁ、知りませんよ。手当たり次第に、ばらまいてますから。気を付けないと、天井崩れますよ。いろいろ仕掛けましたから」



いろいろって(_ _;)



「欄なら無事に脱出出来る仕掛けですよ。今のうちに外へ出ていなさい」

「孔明師範は?」

「ちょっと息の根止めてきます」



ちょっと(>_<)!



「行かせませんっ!」

「欄、早く出ないと死にますよ。黒龍会がいると思っていたので、倉庫に入る前に、大量の火薬を仕掛けたんですよ」

「どうしてっ!」

「欄をこんな目にあわせた奴等を生かしておくと思いますか?言ったでしょう。欄に触れていいのは、私だけだって」

「・・・」

「さ、行きなさい」

「嫌です!大山先輩を殺させることは、出来ません」

「欄、お前の幸せを思ってですね」

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