国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

マルスは言葉を失った。レアの言いたいことはわかる。

自分の配慮が足りなかったことも理解できる。


もし、どうしても平等な食事を取ることを強要するなら、それは、ここにいる神官たちにではなく、

それを我が子に差し入れる貴族たちに注意すべきことで、しかもそれは、自分の仕事であるべきだった。


しかし、マルスは、自分の非を認めるわけにはいかなかった。

自分は王で、ここはウェスタ神殿。王、つまり神の代理人たる自分が間違いを犯したことを公然と認めれば、

それは、王である資格を失ったも同然だからだ。


「マルス様。今日は私たちのお招きにわざわざお越しくださり、本当にありがとうございます。

どうでしょう。まずは、こちらの食事を召し上がってから、

神官様の食事も召し上がるということでは。

私たちは、たいした量を食べられませんが、マルス様のように体格に優れた方なら、2回分食べても、平気ではありませんか?」


マルスの心を察したかのように、レアはマルスの威厳を損ねないよう妥協案を示した。







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