国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
レアは、潤んだ瞳でマルスを見上げて、震える唇で言葉をつむいだ。
「私、私は、嬉しいのです。
王が私の言葉を受け入れてくださったことが」
巫女である自分が王を侮辱するなど、まさに神に逆らう行為だと、レアは感じていた。
しかしマルスは、それを許してくれたばかりか、自分を変えようとまでしてくれている。
「レア」
マルスは一気に湧き出た激情を抑えきれずに、力ずくでレアを抱きよせた。
あっ、と短い声が上がり、レアは床に座ったまま、その身をマルスに預けることとなった。
マルスの胸に顔をうずめるような格好になり、レアは抵抗せずに身を委ねた。
しばらくそうしていると、マルスの大きな掌がレアの頬をやさしくとらえて、
そっと上向かせる。
至近距離で見詰め合うと、熱を帯びたマルスの瞳が降ってきて、レアは自然に瞳を閉じた。
・・マルス様。
またひとつ、炬火が折れて、火花がはじけとんだ。
その向こうから、小さな二つの瞳が瞬きもせずに、こちらを見ていることに、
レアはもちろん、マルスが気づくこともなかった。