国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

「明かりを近づければ、近くのものは良く見えますが、影もより深くなります。

明かりを遠ざければ、全体は良く見えますが、細部が見えなくなります。

あなたにとって、最適な手燭の位置を考えてごらんなさい」


まるで猫か何かのように、ウルウは足音もさせずに、部屋の隅まで来ると、

そのままもう一度手燭を高く上げて、レアの顔を照らした。

反射がまぶしくて、レアは瞬間的に目を閉じ、次に開いたときには、ウルウの姿は無かった。



・・光と闇。光が濃いほど、闇も濃くなる・・・。



レアは、布団を握り締め、明かりのなくなった部屋で、暗闇と一体となっていたまま、

時間がたつのも忘れて、思案にくれていた。







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