国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
マリカの力強い返事の後、小鳥のさえずりが部屋を満たして、静寂を伝えた。
脱線した話も、それ以上に会話を広げることはできず、ラウススは観念した。
「・・レア。体は、もう大丈夫なんだな?」
こくりと頷くレアを確認してから、ラウススは自分の心の準備を整えた。
母のことを、話さねばならない。
6年ぶりに会った妹に、本当なら、もっと楽しい会話をしてやりたいのに。
「母さんのことだけど、な・・。実は少し前から、胸が痛むと言ってたんだ。
けど、村には施薬師はいないし、ここまで来るなんて無理だし、
たいしたことないって言うから、俺もあまり気にしてなかったんだ。
3週間ほど前に、俺が仕事から帰ってきたら、母さんが家の中で倒れていて。
すでに息をしていなかった・・・」
「苦しんだのかしら?」
「わからん。けど、胸を押さえてた。だから多分・・・」
苦しかったはずだ。ラウススは、言葉を飲み込んで唇を噛み締めた。
まったくどうして自分は、こうも嘘が苦手なのだろう。
苦しまなかったと言えば、レアの気持ちも少しは楽になるだろうに。