国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
小鳥たちの歌声はやけに楽しそうで、オスとメスだろうか。
2羽の鳥が、窓の周りを軽やかに舞っている。
「父さんは?」
「あんな男!!」
ラウススは、さきまでとはうってかわって恐ろしい瞳の色になった。
それは、ただの憎しみというには、あまりに強い、憎悪をむき出しにした炎の色だ。
「また、賭け事?」
レアは、ラウススの様子から、
自分が身売りされる原因になった父の遊びが、いまだに続いているのだろうと察した。
娘を売っても、なんの罪悪感も感じていないのだろう。父はそういう人だったのだから。
「レア。俺は必ずお前を助けるから。必ずここから連れ出してやる」
「気持ちは嬉しいけど、おかしなことを考えないで・・」
ラウススがここまで来てくれただけで、レアは十分幸せだった。
レアの長いまつげが、大きな瞳をふわりと覆って、ラウススの言葉と光を遮断した。