国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
「私は貴族ではないから、ここから出ることはないわ。
兄さんにとっては、堅苦しい場所でも、マリカの言うように、私にとってもここは天国なのよ。
わざわざ会いに来てくれて、ありがとう。ラウスス兄さん」
「レア・・」
6年は長い。
ラウススは、記憶の中で自分に甘える少女が、いつの間にか大人になっていることに戸惑った。
もちろん、大きくなっているだろうと言うことは分かっていた。
自分が年を重ねた分、妹だって、年を重ねているのだ。
しかも、自分よりも過酷な経験をした妹が、精神的にはるかに成長を遂げていたとしても何の不思議もなかった。
しかし、それでもなお、ラウススの中で、レアは小さな妹であり、自分が庇護しなくてはならない存在であった。
・・こんな生活が、天国なわけない。必ず自由にしてやるから。
ラウススは、レアの両手を握り締めた。
マリカは、顔を背けて、知らないふりを決め込んだ。