国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい



・・兄だと?!



ラウススの言葉通り、確かに立会いのための少女がいる。少女は自分を見て、おろおろしていた。


ふと目をやると、レアの両腕が、兄の腕にまわされて、体が密着している。

その近すぎる距離に、マルスは眉間にしわを寄せた。


「ホーエン!この男を捕らえろ」


マルスが、自分の後ろにいる壮年の男に命令すると、王の護衛兵であるその男は、のっそりと部屋へ入ってきた。


「何をする!」


ラウススも必死に抵抗したが、もとからホーエンとは体格の差がありすぎる。

あっという間に、ラウススは後ろ手に縛りあげられた。


「マルス王!お待ちください。どうして兄を捕らえるのです!」


レアのすがるような目にも応えず、マルスは連れて行け、と短くホーエンに命じた。




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