国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
・・どうして?
マルスの瞳が、憎しみの色に染まっているのを見て、レアはどうしようもなく胸が締め付けられた。
「マルス様・・・。兄の無礼はあやまります。罰が必要なら、私が代わりに受けます。
どうか、どうか兄をお許しください・・」
レアが嗚咽を漏らした拍子に、大きな瞳に限界まで溜まっていた涙があふれ出した。
母を亡くしたと知ったばかりで、今また、自分にとってかけがえのない兄が投獄される。
一度嗚咽を漏らしてしまうと、あふれる感情を止めることができず、
レアはマルスに拘束されたまま、声を出して、泣き始めた。
瞳を閉じると、さっきまで目の前にあったほんのわずかな幸せが思い浮かんでくる。