国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
・・ニュクスがいれば、冷静な話ができるだろう。
マルスは、気に食わないことがあれば激高することは珍しくなかった。
しかし同時に、どうしても我慢しなくてはならないときは、うまく仮面をかぶる方法も心得ていた。
それは、もともと持っている性格というよりは、彼なりに周りの大人を気遣っているうちに身につけた技術だった。
しかしなぜか、レアのことになると、マルスは自分の感情を制御できない。
そして、感情をあらわにしている自分に対して、さらに苛立ちが募るのだった。
なぜレアを前にすると、こんなにも焦りが深くなるのか。
マルスには皆目見当もつかなかった。