国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
「レアの母親の訃報を持ってきたので、特別に許可しました。
昨日、レアが過労で倒れたこともあり、兄に会わせた方が良いと判断いたしましたので」
「レアが、倒れただと?!
どうして俺に報告しない!!」
面会の許可理由など、マルスにはすでにどうでも良かった。
レアが施薬をし始めたと耳にしたマルスは、その姿を一目見ようと訪れた施薬館で、二人の姿を目にした。
二人は、狭い部屋の中で、しっかりと手を握り合い、寄り添うようにお互いを見つめていた。
マルスには、それがどうにも我慢ならなかった。
・・レアの体調が悪いと知っていれば!
こんなことをしなかったのに・・、と考えて、本当にそうだろうかと自分の心に問う。
あの時激情に飲まれた自分に、レアの体調を考慮する余裕など存在しただろうか。