国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
部屋の中は薄暗く、月明かりだけがお互いの頼りない存在を浮かび上がらせた。
ふいに、サラは、レアが首元を押さえているのに気付いた。
なんだかその触れ方に、違和感を感じる。
「首どうかしたの?」
レアはハッとして自分の手をとめた。どうも知らないうちに、首元をさすっていたらしい。
レアの首には、青黒いあざが浮かんでいたが、この暗さならごまかせそうだった。
「なんでもないわ。少し肌寒くて」
レアのぎこちない返事にも、サラは、そうなの、とさほど興味を示さなかった。
多分、兄のことで、頭がいっぱいなのだろう、とレアは安堵した。
明日になれば、ばれてしまうかもしれないが、今夜一晩あれば、あざのうまい言い訳を思いつくかもしれなかった。