国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい



・・女として・・、男として!?



ニュクスの言いたいことに、ようやく気付いたレアが、今度はニュクス以上に瞳を丸くする番だった。


「何をおっしゃっているのです!私は巫女です。神に純潔を誓った!」


口にしておいて、レアは、空虚な気持ちになった。

こんな自分が、今更純潔などと胸をはれるわけもないのに。


「でも、還俗(げんぞく)すれば、結婚できますよ?」


「そんなこと・・・」


それは、ウェスタ神殿から、唯一傷つかずに出て行く方法だった。

一般庶民には決して不可能な方法。

お金を出して、巫女を辞退するのだ。


それは、当然、一般庶民が一生働いたところで拝むことすらできないほどの大金で、

1年に数人の神官は、この方法で神殿を去っていた。


< 211 / 522 >

この作品をシェア

pagetop