国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
「マルス王のお母様も、もとはウェスタの神官でしたし、ありえる話だと思いますが」
「えっ?!本当ですか?」
レアは、はじめて聞くマルスの母の話に、驚きを隠しきれなかった。
「あら、ご存じなかったのね。
マルス様の生母であられるヴェローナ様は、もとは神官だったのですよ。
それを王に見初められて、宮中に入られたのです。
王の伯父にあたる、アニウス様の妹君でいらしたのよ。
アニウス様のお嬢様も神官ですけど」
ご存知かしら、と聞かれて、レアは、はいとだけ答えた。
シギネアが、そんなにも王族に近い血を持っているなら、あの自信に満ちた態度も納得できた。