国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
直射日光が当たらないように、布でさえぎられてはいるが、それでも室内はかなりの温度だ。
「う・・ん」
マルスは首筋に、うっすらとにじんだ汗を無意識に拭うと、重い瞼を持ち上げた。
心地よい昼寝とは言えないが、幸せな夢を見た気もする。
夢から醒めたはずなのに、自分のすぐ傍には、美しい女の顔があり、
レア、
と、思わず口にしようとして、ハッとした。
「ディア・・」
母親譲りの、きめ細やかな肌をした妹の瞳には、自分の寝ぼけた顔が映りこんでいる。
「・・・」
いつもなら、抱きついてくるはずのディスコルディアが、なぜか無言のままだ。
「ディスコルディア?」
少し強い口調で呼ばれ、ディスコルディアは、我にかえった。
「どうした?」
「ううん、なんでもないわ」
お忙しそうなので、帰ります、と告げて、ディスコルディアはマルスに背を向けた。