国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
何か様子がおかしい、そう直感したマルスは、ディスコルディアの肩に手を伸ばした。
「待て。何か用事があったのだろう?」
いつまでも振り向こうとしないディスコルディアの顔を、マルスは肩越しに覗き込んだ。
「どうした?」
「お兄様は、やさしいのね」
「なんだ?突然」
なにか、困ったことでもあって、自分を訪ねてきたのだろうか。
マルスは、知らずやさしい顔をして、ディスコルディアを見つめた。
それは、他人には見せない兄としての顔・・。
「お兄様は、私のこと、好き?」
「ん?そりゃあ好きさ。大事な妹だ」
「そうではなくて!」
・・そうではなくて、女としてどう思っているの?
どうしてレアって名前を呼んだの?
ディスコルディアは、泣きたい気持ちを必死に抑えて、潤んだ瞳でマルスに訴える。