国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
屋根は備えてあるが、渡り廊下には、腰ほどの高さの壁しかない。
容赦なく照りつける太陽が、レアとサラの顔を金色に光らせている。
・・まさか、王のお加減が悪いのかしら。
でも、王の施薬は神官長のウルウ様の仕事だし。
手伝いだって、神官長補佐のお二人がするものだわ。
一体なんなのかしら。
施薬の道具を持ってくるよう言われたということは、病人がいるのに違いはないだろう。
しかし、貴族や王族を施薬するのは、同じ貴族である神官の仕事のため、自分たちには関係のないことだ。
レアは、もしや、王が自分に会いたい口実に、仮病でもつかっているのではないかと考えて、
慌ててそれを否定した。
・・嫌だわ、私ってば。自分がマルス様に会いたいからといって、妙なことを考えて。
否定しつつも、ほんのかすかな期待を抱いている自分がいることに、レアは気付かないふりをした。