国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
扉の前には、警護の兵士がおり、中にいる人物が身分の高いものだということがわかる。
「ウルウ様。ここはどなたのお部屋なのですか?」
取次ぎを待つ間、サラが小声でウルウの耳元に話しかけた。
「ここは、マルス王の妹君の、ディスコルディア様の居室です。
具合が悪いので、施薬をしてほしいとのことで呼ばれたのですよ」
ウルウはなんてことはないように、あっさりと告げる。
「へ?そんな!だって、王族でしょ?
神官でなく、巫女の私たちが一緒なのは、まずいんじゃないですか?」
サラのもっともな意見に、レアも頷く。
「かまいません。このところの暑さで、臥せっている貴族が多くてね。
神官の人手が足りないのよ。姫様の許可は得ています。あなたたちは助手です。
粗相のないように。いいですね?」
まるで、今日の天気は晴れですよ、と言うくらいに、ウルウは簡単に口にしたが、
その目は明らかに威圧感を漂わせており、“いいですね?”は確認ではなく、命令らしい。
当然、二人に拒否権などあるはずもない。
しかし、サラは驚いたものの、すぐに、
すご~い、姫様に直に会えるなんて素敵!と興奮し始めた。