国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
一方、レアは驚きよりも、腑に落ちないものを感じ取っていた。
・・いくら人手がないといっても、王族を最優先するはずだわ。
なのに、なぜ、私たちに?
神官の人手が足りないなら、一般貴族に巫女を差し向けるはずだ。
ウルウが同行するとはいえ、王族の施薬には、通常なら神官長補佐が同行すべき所なのだ。
急遽人手が足りなくなったとしても、自分ではなく、もっと経験豊富な巫女が大勢いる。
それをわざわざ新人の巫女二人を助手として選ぶなど、道理にかなっていない。
レアは、このまま背を向けて帰りたいような気持ちになった。
経験から来る勘なのか、それとももっと他の何かなのか。
体中ににじむ汗は、決して暑さのせいだけではないようだった。
「お入りください」
侍女に案内され、ウルウ、レア、サラの順に頭を下げたまま、室内に入った。