国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい

美しい青い瞳が自分を見ている。

吸い込まれそうな美しい空色の瞳。

マルス様の妹君なのだわ、レアは、改めてそう感じた。


「では、お体を拝見しましょう」


ウルウが、ディスコルディアを診ようと、身を乗り出したとき、侍女の一人が、ウルウに声をかけた。


「ウルウ様。王がお呼びだそうでございます」


「王が?」


ウルウは、怪訝な顔をした。この間合いで、王に呼ばれる?

ディスコルディアの方をちらりと見たが、彼女はそ知らぬふりをしている。

明らかに不審な態度に、ウルウは一つの結論を導き出していた。


しかし、だからと言って、“王の呼び出しだ”というものを無視するわけにもいかない。

仕方なく、王の用事がすみ次第戻るからと、ディスコルディアに侘びを述べた。


「あぁ、お二人はここにいらして。ウルウ様がお戻りになるまで」


ディスコルディアの言葉に、ウルウは彼女を一瞥すると、そのまま部屋を退室した。




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