国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
その視線が無粋だったのかどうか、ディスコルディアは立ち上がって、レアとの距離を詰めた。
「私の格好、何かおかしいかしら?」
「あ、いえ、とてもお美しいです」
本当に病気なのかと、問うわけにもいかず、レアは正直な服の感想を述べた。
ディスコルディアは、ほっそりした顎と、切れ長の瞳をしていて、
お世辞ではなく、本当に美少女だと、レアは感じた。
「どうも、ありがとう。あなたもとてもかわいらしいわ。あら!」
ディスコルディアは、レアの手を持ち上げて、自分の掌に乗せると、まじまじと眺めた。
「なんだか、荒れていて傷が沢山あるのね。巫女のお仕事って大変そうね」
「いえ、お仕えさせていただけるだけで、幸せですから」
それは、嘘偽りのないレアの心だ。サラも、レアの隣で、何度も頷いている。
「まぁ。お二人ともえらいのね。
でも、こんなにがさがさの手では、殿方の前で恥ずかしい思いをなさるでしょう?」
絹のようにふんわりとしたディスコルディアの声は、しかし、一種のけんを含んでいるような気がして、
レアは、自分の手を引っ込めて、背中に回した。